CDH/FastFRS

高速周波数応答計算FRSソルバー

CDH/AMLSの使用により、大規模なFEモデルと多くのモードを使用した周波数応答解析が可能になりました。簡易的な減衰の場合、その結果生じたモードマトリクスは容易に解析できます。しかし、減衰を正確にモデリングすると、モード周波数応答の問題は計算上非常に高価になる可能性があります。正確にモデリングされた減衰は、対角行列ではなく、フルマトリクスになります。したがって、モード周波数応答は、各周波数での行列分解が必要です。それぞれの因数分解にかかる時間はモード数の3乗に比例するため、多くのモードが必要な高周波数帯域の解析は非常に高価になります。CDH/FastFRS(fast frequency response solver)は各応答周波数でそのような演算を行うのではなく、コストがモード数の3乗に比例する1つの数値演算のみを実行することで、この問題を解決します。このソルバーは、ユーザーが指定するカットオフ周波数、収束許容値、もしくは特別な専門知識や指示が必要なパラメータの近似値を得るのではなく、正確で直接的な解を得ます。CDH/FastFRSは非常に信頼性が高く、使いやすいソフトウェアです。

CDH/FastFRSは、Nastranのインターフェースを実装しており、工業振動の解析や音響解析に使用することができます。モーダル周波数応答解析(SOL111)に対応しているので、ユーザーは最小限の労力で、ジョブのターンアラウンドタイムを大幅に削減することができます。

  • 直接解法(FRRD1)では、各周波数で密な係数行列の因数分解するため、モード数の3乗から6乗の演算が必要となります。
  • コストがモード数の3乗に比例する固有値問題を1度解くだけで、残りの計算の周波数あたりのコストをモード数の2乗に比例させるという点で優れています。
  • 多くの工業用周波数応答問題で大幅な改善が認められました。
  • CDH/AMLSとCDH/FastFRSを組み合わせることで、高周波数帯域のNVH問題を解決することができます。
  • モード数が多いモード周波数応答解析では、各周波数でフルマトリクスを解くより、マトリクスを対角化する方がより効果的です。
  • 結果、打切り誤差のない最も効率的な解法となります。

OS:

  • Linux 64bit

ソフトウェア:

  • MSC Nastran
  • NX Nastran

軽量素材、新しいハイブリッドおよび電気駆動システムの広範な使用と顧客意識の高まりにより、現代の乗用車開発における振動快適性向上の要求を押し上げています。

Mercedes車両開発グループのエンジニアは、CDH/AMLSおよびCDH/FastFRSのシステムアプローチを使用することにより、ディファレンシャルギアうなり音の、特に難易度の高い解析を行っています。シミュレーションから得られる設計上の問題に対する洞察は、テストから得られるものに比べはるかに詳細なものとなります。

ダウンロード CDH Success Story AMLS/FastFRS (PDF)

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CDH/FastFRS

ニュース

2024年04月25日 Animator

Animator4 v2.7.0機能評価リリース

2024年04月25日 Animator

ISO 18571準拠「Euro NCAP公式プログラム (Python)」導入手順書増補版提供開始

2024年04月16日 CDH/AMLS

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2024年04月04日 CDH/VAO

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2024年04月04日 CDH/AutoSPOT

CDH/AutoSPOT v1.3リリース